知られざる城跡(前編)
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2008/7/4 金曜日 13:15:47
青梅市は東京の西多摩地域という片田舎に位置しながらも、
町おこしの一貫でレトロな町並みを再現した宿場町として、
また2万5千本もの梅林が広がる吉野梅郷もあることなどから、
観光地として有名です。
春ともなれば全国各地から梅見客が訪れ、にぎわいをみせます。
また、河辺駅周辺などの東部以外の地域は豊かな丘陵や
山地に恵まれ、開発はあまり進んでいないため、都内でも有数の
ハイキングや登山などの行楽地としても、よく知られています。
新宿まで電車で1時間強。都内からも青梅駅直通のJR線も走っており、
交通の便も比較的よいのも魅力的です。
青梅駅からさらに1駅、奥多摩方面に足をのばせば、宮ノ平駅に到着します。
こちらはガラリと変わって、今では珍しいのどかな無人駅。
都内のJR線でこんなに無人駅が多いのは、この区間だけではないでしょうか。
宮ノ平駅の階段を南側に降りてみると、昔ながらの赤いポストと
モミジの大木が出迎えてくれます。
初めてここを訪れた人が「懐かしい」と声を揃えるのも
何だかうなずける気がします。
まるで田舎に帰ってきたような気持ちになるのですから。
駅を北側へ降りれば、青梅丘陵のハイキングコース入り口になっており、
ハイカーが季節を問わず訪れます。
かくいう私も数年前に歩いたことがあります。
都心部にお住まいの方は、青梅から先のほとんどの駅が
無人駅であることに、まずは驚かれるのではないでしょうか。
宮ノ平駅からJR青梅線の最終駅・奥多摩駅までの区間は、
ほぼ無人駅。宮ノ平駅にも自動改札はありません。
しかし切符購入や定期などを通す機械は設置されていますので、ご安心を。
宮ノ平駅は、同じ市内でも河辺駅などと比較すると
喧騒がウソのように静かです。
さて、宮ノ平駅から奥多摩方面に向かって青梅街道を
道なりに歩いてゆくと、数分のところに和田乃神社があります。
向かいには「山城屋」さんという景観がよく、おいしい
おそばを食べることが出来るお店があります。
また隣の消防署の前に植えられた白いあじさいは、今が見頃です。
和田乃神社は旧・和田村(現在の日向和田)の鎮守さまで、
ご神体は馬上の童子像で境内には、昭和天皇お手植えの
枝垂糸杉が植えられています。
この神社は三田時代(武蔵国多摩郡三田領領主三田氏)の
塁跡の推定地で「宮ノ平塁」と呼ばれており、城塞のひとつではないかと
考えられています。残念ながら案内板などは設置されていないため、
知る人ぞ知る城跡といったところです。
※塁…本城の外の要所に築く小規模な城。出城。柵塁(さくるい)。
外敵の攻撃を防ぐための建造物。要塞のこと
参考文献(前編・後編)
小幡晋・著 「多摩の古城址」
東京都神社庁発行「生命の言葉」
慶友社刊 「武蔵名勝図会」
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青梅赤塚不二夫会館
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2008/3/3 月曜日 15:04:02
『天才バカボン』『おそ松くん』『ひみつのアッコちゃん』などの著名な
代表作品を持つマンガ家、赤塚不二夫さん。
バカボンのパパ、イヤミ、あるいは作品をまたいで登場するニャロメや
レレレのおじさんといったキャラクターを生み出した、そんな赤塚ワールドを
存分に堪能できるのが、今回紹介する「青梅赤塚不二夫会館」です。
入り口には逆立ちポーズのバカボンパパとイヤミ、そしてレレレのおじさんが。
バカボンのパパはJR青梅駅改札に置かれている像のシルバーバージョンですね。
入館してすぐのスペースには拳銃を扱わせればおそらく世界一(?)の腕前、
ただ怒るとすぐ乱射するのが玉にきずの本官さんと、レレレのおじさんの像が。
そして、壁一面を使って走り回る、圧巻の赤塚キャラクター大集合!
キャラの名前が全部分かるかた、いらっしゃいますか?
赤塚キャラ大集合のにぎやかな側面では、赤塚さんお気に入りの
映画看板が展示されていました。
奥に進むと、パネルで赤塚さんとゆかりのある人々とのスナップが。
写真にも写っているタモリさんとは、縁あって赤塚さんが居候させたことがある仲。
その後、赤塚さんが司会をつとめる番組にタモリさんを出演させるなど、
芸能界入りのきっかけをつくりました。
ひときわ大いパネルの人物は、ボクシングの元世界チャンピオン、モハメド・アリ氏です。
「赤塚不二夫 漫画家生活25周年パーティ」の2次会でのひとコマ。
なかには『ドラえもん』『パーマン』を代表作にもつ藤子・F・不二雄さん、
『忍者ハットリくん』『笑ゥせぇるすまん』の藤子不二雄Aさん、
『仮面ライダー』『サイボーグ009』の石ノ森章太郎さんらの姿も。
こうしたマンガ界を代表する作家たちは売れるようになるずっとむかし、
ある場所で出逢っています。
それがこのトキワ荘、マンガ雑誌を出版していた学童社が、おかかえの作家たちを
住まわせていましたアパートです。
トキワ荘には手塚治虫さんをはじめ、赤塚不二夫さん、藤子・F・不二雄さん、藤子不二雄Aさん、
石ノ森章太郎さんらがかつて住んでおり、つのだじろうさんなどもよく訪れていたといいます。
先述のような経緯があったとはいえ、のちに日本のマンガ界を代表するメンバーが無名時代に
そろって同じアパートに住んでいたなんて、とんでもなく奇跡的なめぐり合わせですよね。
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昭和幻燈館
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2008/2/29 金曜日 18:18:27
JR青梅駅正面の道を突き当たった通り、シネマチックロード。
このシネマチックロードには、昭和に公開された映画の看板が通りを彩っています。
こうした映画の看板を数多く手がけた絵師・久保板観さんの作品と、
映画やコマーシャルで美術やジオラマ作家として知られる山本高樹さんの
作品を集めて展示しているのが、昭和幻燈館です。
昭和幻燈館にかかっていた看板の作品は、『ある愛の詩』。
恋愛映画として人気があるだけでなく、エンディングからつながる手法を流行らせた
回想ではじまる冒頭シーンなど、演出面においてもエポックメイキングな作品でした。
また、フランシス・レイによる美しい旋律のテーマが悲恋の名曲として
多くの人に知られています。
館内には久保さんが手がけた看板と、山本さんのジオラマ作品群でいっぱい。
久保さんがこれまでに描いてきた映画看板の枚数は、三千枚を超えるといわれます。
題材が実写であるにも関わらず、写真ではなく一枚の絵という表現手段で
その作品の魅力を的確に表し、伝えることができる数少ない絵師です。
江戸川乱歩の小説『押絵と旅する男』に登場する12階建ての建造物、凌雲閣。
凌雲閣は関東大震災で倒壊するまで、浅草に実在したランドマークです。
そんな凌雲閣を舞台とし、美女を気球でさらうという破天荒な作戦に慌てふためく
警官たちをあざ笑うかのような、怪人二十面相の表情が思い浮かんできそう。
永井荷風『墨東奇譚』の舞台を再現した街並。
グレーのスーツを着て橋を渡っている男性は永井荷風その人。
山本さんのジオラマは小さいながら間近で見ると、
どれもスケール感あふれる作りです。
神保町の書店街より。
本の一冊一冊まで丁寧に作り込まれているのが分かりますね。
なお、この博物館の名称はTBS系列『時間ですよ』『寺内貫太郎一家』やフジテレビ
『世にも奇妙な物語』の演出、また『東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~』の
テレビドラマ企画など、演出家・小説家・プロデューサーとその多才ぶりをいかんなく
発揮した故・久世光彦さんのエッセー『昭和幻燈館』に由来しているのだそうです。
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昭和レトロ商品博物館
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2008/2/28 木曜日 18:51:35
館内には昭和を代表するなつかしい品々が展示されている、昭和レトロ商品博物館。
建物の外観からして、すでに堂々とした風格が出ています。
考えてみれば60年以上も続いた昭和。
ひとつの言葉で集約するには、あまりに大きすぎる時代です。
こちらではそんな昭和から、さまざまな時代を代表する品々が
いろいろな角度で切り取られ一堂に会しています。
写真の赤電話も、いまではもう街中で見かけることがなくなったもののひとつです。
携帯電話の普及により、現在では公衆電話自体が珍しい存在となりつつありますよね。
当時の文具や雑貨も、やはり年代別に並べると同じ“昭和”という括りでは
まとめきれないほどの違いが見て取れます。
古くはファミリーコンピュータ、いまではニンテンドーDSやWiiといったゲーム機で
世界中を席巻し、その名がワールドワイドに知られる企業となった任天堂。
日本のゲーム史を根底から支え続ける、偉大な存在です。
そんな任天堂もかつて、コンピュータゲームを扱う前は花札で有名なメーカーでした。
写真には、コンパクトサイズながらも大型の液晶画面を搭載してシンプルな
ゲーム性で大ヒットを記録した携帯ゲーム機“ゲーム&ウォッチ”が見えます。
ゲーム&ウォッチはDSのソフトに隠しゲームとして移植されており、
その存在を知っているお子さんも多いのではないでしょうか。
またゲーム&ウォッチのとなりには、マンガの続編で往年のファンと新規層の
両方から支持されている作品、『キン肉マン』の消しゴムが置かれていました。
これらの商品はリバイバルブームで最近でも見かけることがあり、
実際に発売されたのは昔であっても古さをあまり感じさせません。
ちなみにこの“キン消し”、当時はガシャポンに入って1回50円~100円程度の商品でしたが、
いまや種類によっては専門ショップでの買い取り価格が数十万円にも達する
驚きの超レアアイテムとして取引されているものもあるのだとか。
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青梅市本町・JR青梅駅周辺
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17:58:37
こちらはJR青梅駅の駅前にあるバス停留所です。
写真手前に写っている柱には、「青梅赤塚富士夫シネマチックロード」の案内が。
視線をちょっと上に向けると、町中いたるところに映画の看板が目に入ります。
シネマチックロードで見ることができるこれら昭和映画の看板は、
漫画家の赤塚富士夫さんが選んだベスト20の作品群なのだそう。
ここだけアップで見たら、過去にタイムスリップしたかのような錯覚に陥りそう。
もちろん、ふつうのバス停として現役で使われています。
!!!!
なんと日本郵政公社時代の郵便局を支えた、昔の丸型赤ポストを発見しました。
この時代がかったポストの真ん中に貼られているのは、郵政民営化を期にした
改名後のシール“JP POST 日本郵便”。時代を超えたすごいコラボです。
ちなみに、全国で見ると丸型赤ポストが残っている数は5,000本とも
6,000本とも言われています。
じつは、意外とまだ残っているものだったんですね。
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JR青梅駅
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17:09:02
町全体からレトロ感の漂う青梅市本町、そんな青梅市本町で
交通の要となっているのが、ここJR青梅駅。
なぜレトロ感が漂うのかというと、町をあげて昭和時代の
面影を再現しているからなんですね。
こちらは駅構内の地下連絡通路です。
なんと、通路の両壁には当時の映画の宣伝看板が再現されています。
そして改札を出たところには、赤塚不二夫さんの作品でアニメにもなった
人気マンガ『天才バカボン』から、バカボンのパパのレリーフが。
ところで、どうでもいい話ですがアニメ版のバカボンのママの声と、
『ルパン三世』に登場するキャラクター、峰不二子の声って
激似だと思いませんか?
どちらも見たことがある方は、2人の声を思い出してみてください。
バカボンのママ「バカボン!」
峰不二子 「ルパン!」
ね、似てるでしょう?
……と思って調べてみたら、この2人のキャラクターは
同じ声優さんが声をあてていたというオチ。
そりゃ似てるわけだわ。
なお、JR青梅駅の発車ベルは、こちらも赤塚不二夫さんの作品である
『ひみつのアッコちゃん』のアニメ版オープニング曲のサビ部分が使用されています。
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